新年明けましておめでとうございます。本年も当機構活動にご支援賜りますようお願い申し上げます。
「今こそ基本に立ち戻る時」 (代表理事 黒川 清) 2009年を迎えました。 今年はどのような年になるのでしょうか。 医療崩壊が叫ばれて久しくなりました。少子高齢化、医療費高騰など課題は多く、解決策は十分に示されていません。今こそ、医療は社会的共通資本であるという基本へ立ち戻る時が来ています。 この時代に、日本の医療はどの方向に向かうのでしょうか。米国型、ヨーロッパ型の医療から何を学ぶのか。医療費、社会保障費が増える中、日本はどのように成長していくのか。 今年は大きな転換点です。世界の中で、日本はどんな国を目指すのか。皆さんとともに、日本医療政策機構は考えていきたいと思います。 本年もどうぞ宜しくお願い致します。 ------------------------------- 「医療を選挙の争点に」 (副代表理事・事務局長 近藤 正晃ジェームス) 今年は選挙の年です。医療が選挙の争点となるか、一つの正念場です。医療費を抑制し続けるのか、拡大するのか。拡大する場合は、財源をどのように確保するのか。財源は全て公費なのか、私費も増やすのか。 こうした基本的な争点を明らかにし、国民として選択する時期にきています。日本医療政策機構のモットーは Healthy debate です。明確な選択肢を提供し、しっかりと議論を尽くして、制度として根付かせる。そのような役割を果たしたいと願っております。 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 ------------------------------- 「市民主導の地域医療改革のモデルを」 (理事 市民医療協議会ディレクター 埴岡 健一) 地域によって医療に大きな格差が生じています。目指すは、どこでも同じように質の高い医療が受けられる「均てん化」。2009年は、格差拡大から均てん化へ、方向転換の年にしたいもの。 市民医療協議会では①地域格差を表示し②各地のベストプラクティスを共有し③地元の医療改革を目指す人々のネットワークでそれを全国に広げる--という一連のプロジェクトを年初にスタートさせます。 行動し、具体的な成果を出したいと考えています。 ------------------------------- 「医療再建に向けた転機の年」 (事務局長補佐 小野崎 耕平) 医療政策がメディアや国民のこれほどまで関心を集めるようになって初めての総選挙の年、それが2009年です。 単に現状の問題を指摘したり、誰かを批判したり、危機感を訴えるだけの時はとうに過ぎました。 本格的な医療再建に向けた転機になるであろう、またそうすべきである2009年とは、私たち国民が自ら考え、前向きで建設的な取り組みを実行していくスタートの年でもあると思います。 そんな前向きな動きに少しでも貢献できるよう力を尽くす所存です。 ------------------------------- 「世界の医療課題の解決に向けて」 (グローバル・ヘルス・ユニット・マネジャー 坂野嘉郎) 昨年わが国では、G8サミットの議長国として、官民の様々な機関が連携して世界の医療課題に取り組み、国内外で大きな注目を集めました。 世界同時不況が深刻化し、また議長国がイタリアへと移る中、こうした取り組みを今後も継続し、更に発展させることができるか。2009年は、主要国の、そしてとりわけわが国の、国際貢献に取り組む姿勢が真に問われる年になります。 国際援助をいかにして継続し、限りある資源をどのように活用するのか、厳しい経済環境においてこそ、根本的な議論が一層重要となります。 こうした議論を推進し、少しでも多くの命が救われる一助となれるよう、当機構も尽力して参ります。
by hpij
| 2009-01-08 10:45
| ごあいさつ
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